はじめに

ブログなどのコンテンツを制作する際は「です・ます」=口語のていねい語、もしくは「だ・である」=文語の断定的な書き方のどちらかの表現方法に決めて文章構成を練っていきます。

どちらの文体を使っても良いのですが、口語ではよく「書いている内容がよくわからない」という冗長が起こりやすく、反対では文語では文語に親しみのない若い層には「なんだか難しく感じられる」と倦厭されることもあり、読むことをやめて他のページへ行ってしまう(離脱)のリスクがあります。

ライティングのコツがつかめるまでは何度も推敲・ブラッシュアップをして修正してコツを習得する必要があります。内容はよりわかりやすく詳しく、さらに閲覧ユーザーにとって印象付けたい場所に体言止めを使用し、読み飽きさせることのないテンポ作りを意識して改善を行っていくと良いでしょう。

 

見出しの付け方

Webの世界は情報であふれています。最初の数文で面白いかつまらないかを判断されてしまうことがほとんどです。最近では読みたい内容がそのページにあるかどうかは目次だけで判断するという方も多いです。

目次を構成する「見出し」の付け方はブログを投稿する上でとても重要ですので、感嘆やオノマトペだけで構成してはいけません。そのパラグラフの概要や結論を表す一文にしましょう。

 

見出しを体言止めにするのは良いですが、突っ込まれないような体言止めにする必要があります。

良い例:

単語で完結していても、パラグラフの内容が読み取れます。

  • 〜する方法・〜の作り方・~なテクニック、~の秘訣
  • 〜キーワード選定・〜における⚪︎⚪︎的用法・〜の3つの表現

悪い例:

それ(見出し)がどうした?・・・で、なんなんだ?と思われる単語で止まっている場合です。

  • ⚪︎⚪︎という言葉
  • ⚪︎⚪︎の山・⚪︎⚪︎という形

 

見出しの付け方はある程度パターンがあります。本文中の単語を利用し、読者の関心を引くような見出しを心がけてください。コツとしてはパラグラフが以下どのパターンかを見極め、下の例のようなイメージで作成することです。

1. (1)キャッチフレーズ + (2)記事のテーマ・内容、で作る
例:今すぐ実践!夏までに-5kgを実現する自宅エクササイズ

2. (1)誰に + (2)何を伝えたい記事か、を明らかにする(ノウハウやお役立ち情報で使えます)
例:学習者必見!これだけは覚えておくと便利なテクニック

3. 単純にパラグラフの内容をパターン末尾で締める
例:ニュースで⚪︎⚪︎が⚪︎⚪︎と翻訳されているのは誤訳ではないか?
    ⚪︎⚪︎と言われている⚪︎⚪︎について思うこと

4.具体的な数字を活用した一文とする
例:TOEICで300点時代の勉強法は⚪︎⚪︎だった

などです。

 

見出しはホームページの検索結果にも影響します。Googleの評価基準では、見出しに使われている文字列がその下のパラグラフにいくつか含まれていると正しい文章構成・意義のあるページとしての評価が上がります。

 

体言止めについて

前述、単調な文章では離脱を助長するため、文章にはリズムをつけることが肝心となります。

文章にリズムをつけるためにも必要なのがこの「体言止め」となるわけですが、逆にこの「体言止め」ばかりを使用してしまうと「~です」もしくは「~ます」を連続で使用するのと同様に単調でつまらない文章に見え、読み進めることが辛くなります。倒置+体言止めは「伝える」文章として、とても効果的ですが頻度は気をつけましょう。

 

本文の文調について

文語の文章(だ・である)

漢字に頼りやすいので、文章自体がとても複雑に見えてしまいます。文語の文章内では「感嘆」は使えません。無機質な文章が文語の良さです。筆者の人間像は文語には要りません。文法規範に則り、文法的に正しい文章を書いてください。文法がいまいちだと、ネガティブな印象を与えてしまうので注意が必要です。

ネガティブな印象:頑固そう、難しく書いているけど頭が悪そう、内容が嘘っぽい、信用できない、など

 

ただ、漢字を乱用すると読み手にはかなり難しく感じるので、一つの単語(漢字)を文章で表現する用法を使うと言うコツが必要です。また、断定的な強い印象を与えやすいので「何かを伝える文章を書く」ときよりも「事象や事実を述べる」だけの文章の時に使うほうが有効です。

 

同様に「している・〜だ・〜ではないか」などの文体のときも文語に近いので、ある程度正しい文法に則り、あまり感嘆等は使わないほうが文調が崩れません。口語でよく使いがちの「〜と思う」は「〜だろう」に変更し、「〜というのが私の意見。というもの。」と文尾を省略せず、きっちりと「〜というのが私の意見だ。というものである。」と末尾までしっかり書き込んでください。

 

口語の文章(です・ます)

チャットではないので、あくまでも文章をていねいな言葉遣いで書いてください。ごくたまに感嘆(オノマトペ等)を入れることで文章が柔らかく筆者の人間像伝わりやすくなります。ですが、多用するとチャット化してしまいますのでネガティブな印象を与えてしまうので注意してください。

ネガティブな印象:軽率、チャラチャラしてる、軽い、頭が悪そう、など

 

口語では丁寧語をつかいます。謙譲語もつかうことはできますが、あまり「〜してらっしゃるようですが」のような書き方は使いません。ひとによってはその語尾が高飛車・嫌味・不快に聞こえるからです。「〜されているようですが」程度のていねい語で十分です。

友人と会う服(に使うことば)と、ビジネスの懇親会の服(ことば)のようなイメージの違いがあります。Webでは前述の友人に話しかけるような文章が親しみがあり好まれます。

受動態をうまくつかって、本意ではないところで文字数を増やさないようにしましょう。

 

さいごに

文語に比べて口語の方がひらがなが多いため、読み手にとってやさしいです。リズムがつかみやすい・目にやさしい・読みやすい・読むにたやすいというメリットがあります。文体をあとから変更するのはなかなか時間がかかる作業です。メリット・デメリットを理解した上で書き方を決めその方針を貫いてください。

慣れなくとも何度も推敲・書き直して練習することでよりよく見やすいブログになります。

頑張ってください!